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「細かいことは言わない。みんなに任せたよ」


ティアラカップ、前回の新潟開催では相手のデータ分析に終始しすぎて自分達の野球ができていなかった。松村豊司監督(レイア)は「口うるさく言い過ぎた」と反省した。
それを受けて今回監督から選手達に出された指示である。

その言葉を受けて、若さあふれるレイアナインは「被安打15・失策2」というお茶目な戦いぶりを見せながら見事サヨナラ勝ち。
満面の笑みで監督のもとに帰って来た。


備えあれば憂いなし―
日ごろ松村監督の指示のもと、選手達が意識して練習してきたことである。
誰かがミスをしても力を合わせてバックアップ。
場面に合わせて声掛け合い連携をとってカバーリング。
先々に起きうるイレギュラーに備えてチームで戦う。

相手はトップチーム。ダメージを受けるのは覚悟の上。
負けてもともと。失うものは何もない。
「緊張しているけど、その緊張を楽しむ」(青木悠華)
「結果にこだわらず精一杯戦う」(一尾星吏夏)
「公式戦初打席。香川開催を記念にしたい」(今井巴菜)
「元気いっぱいでレイアらしく戦う」(水流麻夏)
「感動プレーを全力で届けたい」(戎島美有)
「フルスイングを見てほしい」(中嶋南美)

1回表、守るレイアはサードが悪送球。ランナー1、3塁のピンチを招いても0点で抑えた。
3回表、今度はレフトが悪送球。無死2、3塁のピンチを招き、アストライア4番の今井志穂に2点タイムリーを許し、5番海老悠に対してワイルドピッチ。そしてライト前にヒットを打たれる。
しかも6番松村朱咲には四球を与え無死満塁の大ピンチ。しかし後続を3人でピシャリと押さえそれ以上の得点を許さなかった。
5回表にも1番加藤優に対してワイルドピッチ。センター前ヒットを打たれ1、3塁のピンチを招くも何とか0点に抑えた。

「勝てるとは思わなかった」(松村監督)


だが若き教え子たちは傷口を最小限に抑え、最後に4番中嶋のサヨナラヒットを呼び込み逆転勝利。


大原コーチ(レイア)は「勝ち負けではなく、日ごろやってきたことが出来たかどうかが何より大切」と育成チームの意義を口にした。

瀬戸内の気候に位置する香川県丸亀市は、1年を通して暖かく、雨が少ない。「弘法も筆の誤り」でおなじみの空海上人が開いた満濃池(まんのういけ)の精神は、今も水不足に備えた「ため池」としてこの地に根づいている。

​(丸亀スタジアム裏のため池)

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<次回試合>

8月7日(火)18:00試合開始

ヴィクトリアシリーズ

愛知 対 埼玉 第12戦

高知市営球場

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