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「試合に勝ってくれることが何よりのプレゼントだよ」

この日39歳の誕生日を迎えた川口知哉監督(京都フローラ)。ありきたりな言葉の裏に選手達に寄せる信頼の大きさがにじみ出ていた。​

首位攻防戦。

追いすがる愛知ディオーネを突き放すべく、この日フローラの先発マウンドを任されたのは龍田美咲。

「最近調子がよくない中でも先発でつかってもらえている。その監督の想いに応えたかった」


一方ディオーネの先発は松谷比菜乃。アマチュア時代も含めて、2人の先発同士の投げ合いはこれが初となる。年は松谷が1つ上であるが、今季の勝ち星は倍以上。松谷7勝、龍田3勝。
 

台風通過の影響で滑りやすい土壌になっていたこの日のマウンド。双方ともに足場をならしながらのピッチングとなった。

1回表、龍田の立ち上がり。

変化球でストライクが取れず、2番三原遥、4番只埜榛奈にそれぞれヒットを許す。しかし何とか0点に抑えて攻撃につなげることができた。

その裏、松谷の立ち上がり。

こちらも変化球が高めに浮いてしまう。

1番浅野桜子にフォアボール。2番みなみに対してもすっぽ抜けた変化球。みなみが振ってくれたため三振に打ち取ることができたが、3番中村茜にライト前ヒットを許してしまう。4番岩谷美里が打席に入ると、中村が2盗に成功。岩谷もフォアボールで歩かせ、迎えたバッターは5番星川あかり。

「とにかく1点。後ろにつなぐつもりで打席に入った」

そして松谷の4球目。星川は高めに浮いたストレートを振り抜きタイムリーヒットを放ち、フローラが2点を先制した。

制球に苦しむ松谷は6番村松珠希にデッドボールを与え満塁。さらに8番奥村奈未にもデッドボールを与えて押し出し。続く9番岩田きくにはライトオーバーの2点タイムリーツーベースヒットを許し降板。試合をつくれず悔しいマウンドとなった。

ディオーネの2番手として登板したのは小原美南。1番浅野をセンターフライに打ち取りチェンジ。

松谷からマウンドの状況について情報を得た小原はきっちり対応。今日も中継ぎとして安定した活躍を見せた。

2回表、ディオーネの攻撃。

6番榊原梨奈が四球で出塁すると、7番寺部歩美がサード強襲のヒット。8番御山真悠が送りバントに成功し、2・3塁のチャンスをつくる。続く9番三浦由美子に対して龍田がワイルドピッチ。その間に1点を返す。さらに三浦がレフト前にタイムリーヒット。この回で2点を返した。

その裏のフローラの攻撃。

2番みなみがフォアボールを選んで出塁。3番中村はショートライナー。4番岩谷もショートライナーで、1塁みなみが飛び出しダブルプレー。ここも小原が0点で抑え流れをつくった。

3回表、ディオーネの攻撃。

3番厚ヶ瀬美姫がレフト線のツーベースヒットを放ち出塁。そして4番の只埜が送りバント。つなぐ4番の意表をつく攻撃が龍田の1塁送球エラーを誘う。その間に2塁厚ヶ瀬がホームイン。この回も1点を返し5対3。

 

ディオーネは5回から森若菜、フローラは6回から小西美加が登板。そのまま点差は動かず小西が今季7つ目のセーブをマークした。

試合後碇美穂子監督(ディオーネ)は「明日に向けてマウンドの状況や走塁など、試合前の50分間の練習を大切に使うことを意識させたい」と話した。

一方、川口監督。

「5点あったので龍田はパワーピッチャーらしく大胆にまっすぐでせめてもよかったと思う。調子のよくない変化球を無理して使ってピンチを広げてしまうところがあった」と話し、リード面での課題を挙げた。

川口監督は誕生日プレゼントとして選手達から練習用の靴をプレゼントされた。

「これを履いて、またいいノックが打てます」とうれしそうに話してくれた。

またわかさスタジアムでのホームゲームで4121人という過去最高の動員数を達成したことについて

「本当に39(サンキュー)な1日でしたね」と締めくくった。

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<次回試合>

8月26日(日)18:30試合開始

ヴィクトリアシリーズ

京都 対 愛知 第18戦

わかさスタジアム京都

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