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今回で3度目となる女子プロ野球とオリックスバファローズとのコラボマッチ。女子プロ野球の試合前に行われたオリックスバファローズ対埼玉西武ライオンズ戦では、オリックスバファローズが7点差を追い上げ見事なサヨナラ勝ち。

京都フローラのみなみは女子プロ野球の試合開始前に観客席にご挨拶。サヨナラ勝ちの勢いにのってフローラも戦いたいと宣言。

​その宣言どおりの試合展開となった。

打っては13得点、投げては完封。

先発全員安打で叩き出したこの得点数は今季最多タイ。

首位攻防戦の緊張感も、2位以下チームの淡い期待感も、そのすべてを吹き飛ばす無双の試合運びを見せた。観客席からもオリックスバファローズの私設応援団が熱い応援で後押し。球場全体を一層盛り上げた。

しかしその盛り上がる歓声を最初に独り占めしたのは、中学生の女の子だった。先日中学生の硬式野球日本一を決める「全日本中学野球選手権ジャイアンツカップ」で、女性として史上初の胴上げ投手となって話題となった島野愛友利投手。最速119キロのストレートを誇る本格派右腕だ。

この日も始球式のマウンドに立つと、その剛腕から繰り出されるキレのあるストレートをコントロール良くズバンとミットへ。球場全体から感嘆の声と大きな拍手が巻き起こった。

フローラの先発は古谷恵菜。

埼玉アストライアは磯崎由加里。

京セラドームのマウンドは、他球場と比べて高く傾斜が大きい。投げるときに上体が起きやすくなるため、双方ボールが高めに浮かないように調整しながらの投球となった。

1回表、埼玉アストライアの攻撃。

1番加藤優がレフト前ヒットで切り込むと、2番佐々木希が送りバントに成功。そして現在打率リーグ3位と好調の3番田口紗帆がフォアボールを選びさらにチャンスを広げる。

しかし古谷は4番楢岡美和をショートフライ、5番今井志穂をセンターフライに打ち取りチェンジ。徐々にマウンドにも対応し、落ち着いた立ち上がりを見せた。

 

その裏、フローラの攻撃。
1番浅野桜子が磯崎の緩い変化球に合わせてレフト前へ。これで12試合連続となるヒットを放つ。そして2番みなみもレフト前ヒットでつなぐと、3番中村茜がレフト線へタイムリーヒットを放ち早くも1点を先制した。

川口知哉監督(フローラ)は「初回で2番のみなみで打線が切れず3番中村のタイムリーにつながったことが、試合全体の流れを作った」と振り返る。


アストライアもその流れを察して、福留宏紀コーチがマウンドへ。選手達に激を飛ばす。

 

しかし流れが止まらない。4番岩谷美里がセンター前へタイムリーヒットを放ち、さらに1点を追加。さらに5番星川あかりがファーストゴロを打つと、捕球した田口が送球に戸惑う間にオールセーフ。動揺がプレーに出たところを逃さず6番村松珠希がライト前へタイムリーヒット。3点目が入った。その後7番泉由希菜はサードゴロでダブルプレー。8番奥村奈未は空振り三振でチェンジ。磯崎はボールとストライクがはっきりした投球で、苦しい立ち上がりとなった。

 

その後もフローラはすべての攻撃回で得点をあげた。古谷も5回まで完封で抑え、6回からは小西がマウンドに上がり9セーブ目。

 

試合後川口監督は先発古谷について「肘が先行して投げる癖が出ていたのを修正してきた。今日は手首を活かして投げることができていた。もともと能力の高い投手なので、しっかりと修正に対応してくれた」と評価。

先発全員安打の打撃については「日頃から1番力が発揮できる身体の軸を、選手一人ひとりが見つけられるようにしている。あとはどんな場面でもその軸で打てるように日頃の練習を積み重ねるだけ」と話した。

 

大量得点差にも関わらず6回から小西をマウンドへ送ったことについて「勝っている試合のときは小西で抑える。それがウチのプレー。今日来てくださったお客さんにも、そこはブレずにお見せしたいと思った」と話した。

またチームの状態については「日頃から伝えていくことに妥協をしない。だからこちらの本気が伝わり、選手達も期待に応えようとしてくれているのかな。そうやって築いてきた関係性が、この終盤にきて効いていると思っている」と話す。

優勝に向けていよいよ秒読み。

川口監督は意気込みについて「僕らはあくまでチャレンジャー。隙だけは見せないように、1戦1勝を大事にしていきたい。次の試合で決めるつもりでいく」と締めくくった。

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<次回試合>

9月7日(金)18:30試合開始

ヴィクトリアシリーズ
愛知 対 埼玉 第16戦

パロマ瑞穂野球場

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