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前人未到、世界大会6連覇の偉業を成し遂げたヒロイン達が帰ってきた。

日本代表選手20人のうち10人が10代という未来志向型のチームの中で、最年長としてチームを牽引して見事優勝へと導いた2人。川端友紀(埼玉アストライア)と里綾実(愛知ディオーネ)。里は3大会連続MVP獲得のお土産つきだ。その里を相手に決勝戦でチャイニーズ・タイペイ代表として2安打を放ったヂェン・チー(愛知ディオーネ)。日本代表の先頭打者として攻守にわたり活躍した中田友実(愛知ディオーネ)。

試合前に行われた凱旋インタビュー。スタンドからは拍手と「おかえり~」「ナイスプレー!」「ありがとう!」の声が飛び交った。

スターティングメンバーが発表されると、アストライア4番に川端の名前がコールされファンからは喜びの拍手。そしてアストライアの先発は、抜群のコントロールとカーブで世界を驚かせた谷山莉奈。

攻守ともにこれまでのアストライアを支えた鉄壁の布陣。

一方、対するディオーネは違った。なんと4番にコールされたのは中田ではなく只埜榛奈。それだけではない。

2番だった三原遥が1番。

9番だった三浦由美子が2番。

1番だった西山小春が9番DH。

そして4番だった中田が5番。

守備からリズムをつくって攻撃につなげるのがディオーネのスタイルだが、それにプラスして足を使って相手のリズムを崩しにかかる布陣。「アストライア攻略打線」を組んで臨んだ。先発はハーラー単独トップの7勝を誇る若きエース松谷比菜乃。

1回裏のディオーネの攻撃。

2番三浦がフォアボールで出塁すると、さっそく2塁へ盗塁し得点圏へ。そして3番厚ヶ瀬美姫がレフトオーバーのタイムリースリーベースヒットで先制点を奪取した。続くチャンスの場面で4番只埜がショートゴロに倒れるも、5番の中田が右中間へタイムリースリーベースを放ちフォロー。2点目が入った。

その後もディオーネは走力に関係なく隙あらば走った。2回裏には御山真悠が2塁へ盗塁成功。

御山は「走らないキャラで通っている自分だから、かえってうまく盗塁できたと思う。打撃の調子もあがってきた」と試合を振り返った。御山はこの日4試合振りのヒットを放ち、2安打の活躍を見せた。

4回表にアストライアの7番山崎まりと8番岩見香枝にタイムリーヒットを許し2対2の同点に追いつかれるも、その裏に1死1・3塁の場面で9番西山のセカンドゴロの間に3塁ランナーが生還しすぐさま勝ち越す。

5回裏にもデッドボールで出塁した2番三浦が2塁へ盗塁しチャンスをつくり、3番厚ヶ瀬のタイムリーヒットを呼び込んで1点追加。アストライアをさらに突き放した。

その後も4番只埜がセンター前ヒットで1・3塁のチャンスをつくり、7番榊原梨奈の内野ゴロの間に1点追加。

6回裏にも9番西山の代打で登場した太田あゆみがレフト前へヒットを放ち出塁。代走の笠原優子が2塁へ盗塁すると送球エラーを誘い3塁へ。1番三原がきっちりレフト前へタイムリーヒットを放ち6対2。ダメ押しの1点を入れ、試合の流れを決定づけた。

投げては松谷が5回を投げきり8勝目。6回からは里がマウンドに立ち5セーブ目をマーク。

只埜の4番起用についてディオーネの碇美穂子監督は「シーズンを通して、調子があがらず苦しい時もくさらず努力を続けてきた。中田不在の間、4番としてチームを引っ張り実績を残した彼女が掴み取った打順」と評価する姿勢を示した。

中田と只埜。育成時代からの同期の2人。チーム内外で競争心をみなぎらせるディオーネは、日々着実に進歩している。

 

 

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<次回試合>

9月8日(土)18:30試合開始

ヴィクトリアシリーズ

愛知 対 埼玉 第17戦

一宮市営球場

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