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長打率―

バッターの能力を測る指標の1つである。

「1回の打席にどれだけ遠くの塁へ進めるかを表す期待値」である。『塁打数』÷『打数』で算出する。

その際『塁打数』は次のようにカウントしたものを合計する。

単 打:1ポイント

二塁打:2ポイント

三塁打:3ポイント

本塁打:4ポイント

よって長打率は

①好打

②俊足

③長距離ヒッター

などの条件を兼ね備えたバッターが高くなる。

ちなみに日本のプロ野球界における長打率通算記録歴代1位は「世界の王」こと王貞治氏で「.634」。生涯通算記録としてはただ1人の6割超であり、1シーズンでの記録ではなんと「.761と脅威の7割超である。

 

その長打率。

女子プロ野球でも今季6割を超えているバッターが2人いる。

京都フローラの岩谷美里(長打率.634)と、同じく三浦伊織(同.600)である。この2人は現在熾烈な首位打者争いを繰り広げている。ちなみに三浦は2014年のシーズンで.769」という恐るべき数字を残している。

味方のチーム内にライバルがいる。この辺りも首位フローラの強さの秘訣だろう―

 

フローラにとって、この日のわかさスタジアム京都での試合がヴィクトリアシリーズ最後のホームゲームとなった。

「Thank you大作戦」と称して、フローラの選手達がイニング間でファンに今シーズンの感謝の言葉を伝えながら試合は進んだ。

フローラの先発は古谷恵菜。

対する埼玉アストライアは女王決定戦進出に向けてエース谷山莉奈を投入。

先制したのはフローラ。

2回裏、6番村松珠希がレフト前ヒットで出塁すると2塁へ盗塁成功。村松は7番泉由希菜、8番奥村奈未の内野ゴロの間に3塁へ。2死3塁の場面で9番浅野桜子に対して谷山がワイルドピッチ。2死からの思わぬかたちでの先制点となった。

次に試合が動いたのは4回裏、フローラの攻撃。

5番星川あかり、6番村松がそれぞれセンター前ヒットで出塁し無死1・2塁。

続く7番泉由希菜には送りバントではなくヒッティングの指示。この場面についてピッチャー出身であるフローラの川口知哉監督はこう振り返る。

「ピッチャー心理として、2人をアウトにするよりも3人をアウトにするほうがしんどい。相手ピッチャーに送りバントで簡単にアウト1つを献上して『あと2人をアウトにすればいい』と思わせるより、『3人打ち取らなければならない』というプレッシャーを与えた方が、3人目のアウトをとるときに何かが起こると思った」

その言葉通り、7番泉、8番奥村が倒れ2死1・2塁となるも、3人目のアウトとなる9番浅野にはストレートのフォアボール。2死ながらも満塁の状態で、1番三浦に打順がまわる。アストライアにとってはもっとも恐れていた最悪の状況となってしまった。

そして三浦はセンターオーバーのタイムリーツーべースヒットを放ち3点追加。4対0とアストライアを突き放し試合を決定づけた。

フローラは6回にも1点を追加。これも2死満塁からの得点。谷山に代わった泉由有樹が1番三浦に対して押し出しフォアボールを与えた。

 

ちなみに前述の長打率。バッター自身が盗塁で塁を進めた結果は反映されない。今季ここまで三浦が放った単打は「37」。そして出塁後「26」もの盗塁を決めている。そう考えると、いったい実質的な数値はいくつになるのやら・・・。

試合後、フローラの優勝セレモニーが行われた。年間通して応援してくれた京都のファンの前で川口監督の胴上げ。歓喜の拍手に包まれる中、喜びあまってマスコットのフローラちゃんまで宙に舞った。

これで2位アストライアと3位愛知ディオーネのゲーム差はわずかに「0.5」。​次回10月1日のディオーネのホーム一宮での直接対決で決着することとなった。

女王連覇の悲願に向けて負けられないアストライア。一方、ディオーネにとってはホーム一宮のファンに是が非でも勝利をプレゼントしたい上に、女王決定戦進出がかかった試合となる。

両者ともなりふり構わぬ激戦となることは間違いない。

そしてジャパンカップ出場に向けてレイアも着々と準備を進めている。この日試合前に行われたエキシビションマッチ。トップ球団混合チームを相手に4対5と惜敗。今季実戦経験の乏しかったレイアにとって、多くの課題をあぶりだす測り知れない絶好の機会となった。

エキシビションマッチの結果はコチラ↓

https://www.jwbl.jp/news/detail/id/10409

(ライブTVでもご覧いただけます)

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<次回試合>

10月1日(月)18:30試合開始

ヴィクトリアシリーズ

愛知 対 埼玉 第18戦 雨天振替試合

一宮市営球場

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