第8回女子野球ジャパンカップは、大会2日目準々決勝第4試合を迎える。

この試合を持って、大会ベスト4が出揃う。

カードは、横浜隼人高校(高校2位)ハナマウイ(クラブ1位)との対決。

横浜隼人はジャパンカップ初出場。チームスローガンである「常笑野球」で、文字通りの明るく常に笑顔の絶えない雰囲気が印象的なチーム。その明るい雰囲気で名だたる強豪をたちを相手に、旋風を巻き起こしてきた。

対するハナマウイは、前の試合でプロ代表埼玉アストライアをコールドゲームで破った。破壊力抜群の打線に火が着くと、手に負えなくなるほど脅威である。

数々の旋風を巻き起こした意外性とプロをも凌いだ実力が、今ぶつかり合う。

ハナマウイ先発は枡眞里子、横浜隼人はエース石本優実の両チーム左腕同士の対決となった。

横浜隼人は初回、死球とヒットで無死1,2塁とすると3番福島清香のショートゴロを相手野手が弾き、その間に2塁走者が生還。プロを破ったチームを相手に1点を先制。またもやその意外性がチームに追い風を吹かせた。

守備でもエース石本が粘り強い投球で、3回まで横浜隼人打線を0点に抑える。夏の選手権大会で魅せた快進撃を予感させそうなチームの雰囲気に球場も期待していた。

しかし、ここで強力ハナマウイ打線が石本に襲いかかる。4回裏、ヒットと2死球で2死満塁のチャンスで1番長池玲美菜。

「2打席目まで全く自分の役割を果たせていなかったので、何とか打ちたかった」

と想い込めたバットは、石本の投じたストレートを捉え、逆転の2点タイムリーヒットとなった。

▲逆転タイムリーを放つハナマウイ長池玲美菜